社会って不平等
モノポリーをご存じですか?
基本的にはすごろくと同じですが、すごろくと違いスタートはあってもゴールはなく、ルートが環状になっていてぐるぐる回ります。人生ゲームのように最初にお金が配られた上で、それぞれのマスでお金をもらえたり、失ったり、資産を買えたりするゲームです。
なぜこんな話をしているのかと言うと、今日のSocial Inequality in USでこのモノポリーを授業丸々使ってやったからです笑
といってもただのモノポリーではありません。
その名もソーシオポリー。
社会学を教える先生が教育目的で開発したゲームだそうで、基本的にはモノポリーと同じルールです。
ただ一点だけ違うのが、ゲーム開始時点ですでにそれぞれのプレイヤーの所持金が異なる点です。ルートを一周してスタート地点を通過するときにもらえるお金にも格差があります。
ゲームをすると分かるのですが、一時間ほどゲームを続けていても一番裕福な人は裕福なままより裕福になっていくものの、貧しい人は貧しいままか、上手くいっても二番目に貧しい人に追いつけません。
これは実はアメリカの所得格差をベースに作られていて、貧しい人が貧しいのは、貧しい人が怠け者なわけではなく、どんな家庭に生まれるかがその後の人生をほとんど決定してしまっているということを身をもって体感できるゲームになっています。
サイコロをふり、止まったコマにある資産を全部買い上げ自らの資産にして、それ以降そのコマに止まった人からお金をとり、どんどん富を築いていく富裕層と
まだ誰の資産にもなっていないコマに止まることができても、所持金が足りず、資産を買うことができず、結果としてほとんどのコマが富裕層のものになり、元々少ない所持金から通過料を支払わなければならず、さらに貧しくなっていく貧困層。
はっきりとした対比がゲームの中で繰り広げられ、格差を目の当たりにするのは苦しいものがありました。
現実世界の自分の状況や社会の状況と重ねながら、不安や憤りや申し訳なさや色々な感情がこみ上げてきます。
想像以上に考えさせらるゲームです。
それでは私はこれからこのゲームをやった感想と学んだことについてレポートを書いてきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。