大学は職業訓練校?
アメリカに来てから、漠然とみんな将来についてよく考えてるなぁって感じます…
ある友達は、ほぼ確実に就職先が見つかると思って会計を専攻することを決めたと言っていたり、ある友達は生物学と国際関係学のどちらを専攻するか迷って、大学院で国際関係学の環境に関する分野を学びたいから、それに必要な生物の学士をとることに決めたと言っていたり…はたまた大学内のプラネタリウムを運営していた学生は天文学となにかのダブルメジャーで、さらに何かを副専攻していて、大学院に進学し研究職に就きたいと話していたり…
将来的にこの分野の研究をしたいとか、最低でも教育を受けるために投資したお金を就職後回収するためには専攻がこれだと大学院まで行かなきゃいけないとか、確実に仕事を得るためにはこの学部が良いとか、そういう基準で学部を選んでいるんだという驚きがありました。日本の大学で教授が「大学は職業訓練所ではない」と断言していて、大学は必ずしも就職して役に立つわけではない知識を、教養として深められる場所だと思っていたからです。でもやっぱり、教育に投資したお金は回収したいし、そういう意味では私の国際関係学を学ぶという選択は最適解ではなかったんだろうなと感じています。もちろん、後悔はしていませんが笑
正直に言うと、入学前の私は国際系の学部で具体的に何が学べるのかも卒業後の選択肢もよくわかっていませんでした…一度も学んだことのない学問を、高校生がどこまでちゃんと選べるのかと疑問さえ感じていました。その点では大学に入ってから実際に学んでみて専攻を決められる・変えられる、さらにダブルメジャ―やマイナーという選択肢があるというのもアメリカ(カナダなども)の大学がもつ強みだなと感じます。
加えて、トランスファーの学生が意外と多いんです。日本で見たことはなかったのですが、クラスに何人かはいる気がします。大学に入ってみてから、自分の深めたい分野が変わったり、より深められる環境が見つかったりしたときの選択肢の多さは羨ましい限りです…
私は2歳の頃から英会話を習っていたので、小さいころから海外の文化や生活に興味があり、留学するつもりでいました。ずっと日本の外への興味が強くて国際系の学部の入ったのですが、大学で何となくとってみた日本の西洋化に関する授業を受けて、日本っておもしろいなと初めて思いました…(今まで気づかなくてごめんなさい) 今まで全く興味がなかった分野に、大学生になってから一番のめりこんで、その先生のゼミに入る気でいたら、今年は開講していませんでした泣 とはいえ、実際に学んでみて初めて気づくことって絶対あると思うんです。だから、せっかく高等教育を受ける機会を得られたなら、その機会を最大限生かせるように、もっとフレキシブルに、選択肢の幅が増えたら嬉しいなと思っています笑